14/04/2026
こんにちは、東福岡たぬま動物病院です!
段々とお出かけにぴったりな春日和になりつつありますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
たくさんお出かけをして思い出をいっぱい作っていきましょう♪
さて今回は「肺炎」についてのお話です。
肺炎は、細菌やウイルスによる感染や飲みこんだものが誤って気道に入ってしまう誤嚥(ごえん)等、様々な理由から肺に炎症が起こる事で発症する病気で、咳や呼吸困難を主症状とする呼吸器疾患です。
心臓病や肺水腫等他の病気でも同様の症状が見られますが、いずれの場合でも悪化すると命に関わる可能のある危険な病気です。
≪原因≫
細菌感染や寄生虫感染、アレルギーなど、様々な要因によって発生します。
ストレスや病気、高齢期のわんちゃん等免疫力が低下している状況の子も、細菌やウイルスが体内に侵入した際、肺や気管支で炎症が起りやすく発症する可能性があります。
食事や吐物などを飲み込む際に誤って気道に入る誤嚥が起こると、誤嚥した物が細菌感染を起こし、肺炎の原因になる事もあります。
他にも、空気が乾燥した冬の時期や梅雨のジメジメした季節などでも、肺炎にかかりやすくなると言われている為注意が必要です。
≪症状≫
・咳
・吐き気
・呼吸困難
・発熱
・食欲不振
・ぐったりして元気がない
・運動を嫌がる
・疲れやすい
等が見られ、軽度の場合「風邪かな?」とお家で様子を見がちですが、重度な肺炎になると十分な酸素を体に取り込むことが出来ず、命に関わる事もあります。
呼吸器疾患は急激に悪化する場合もある為、症状が見られたら早めに検査を行う事が望ましいです。
≪治療方法≫
X線検査・胸部の聴診を行い、場合によっては全身の検査をして、肺炎にかかっているかを調べます。
肺炎と診断された場合は、二次的な細菌感染を抑える為の内科療法を行い、病状により入院をする必要がある事もあります。
お薬は抗生剤の投与が中心になり、症状によっては、栄養補給や消炎剤、鎮咳剤、解熱剤等の投与も行います。
呼吸が困難な場合は酸素吸入を行い、安静に過ごしてもらいながら肺炎の症状が悪化しないように注意深く経過を診る必要があります。
≪予防法≫
・新鮮な空気を入れる、加湿、保温を行う
締め切った空間ではカビやホコリがこもりやすく不衛生になりがちですので、1日最低1回は外気を取り入れるような換気をして新鮮な空気を入れてあげると良いです。
乾燥した空気は気道に負担をかけ刺激となる為、湿度は50~60%程度を目安に加湿をおすすめします。
また、冷えるとストレスホルモンによって抵抗力が低下するので、空調で保温をしたり、ベッドや毛布類で暖かく過ごせるようにしましょう。
床付近はとくに冷気が溜まりやすい為、人間が素足で過ごして寒いと感じるときは、暖房類を使ってあげると良いです。
・誤嚥の防止
早食いをしがちでむせることが多い子は誤嚥のリスクが上がる為、早食いの子専用のお皿を使う等対策をしてあげましょう。
また、持病がある子や飲み込む力が弱まる高齢な子は、高さがあるタイプのお皿や台を使って、食器の位置を犬の胸くらいまで高くすることで、飲み込みやすくしてあげると良いです。
肺炎は命に関わる事も多い怖い病気です。
急激に悪化することも多く、自宅で経過観察しているうちに重症化することもあります。
咳や苦しそうな呼吸が見られる場合は早めに受診し、症状が進行する前に治療を始められるよう、症状が出ていないか注意して見てあげましょう。