03/06/2026
この写真を撮ったのが昨年の5月で、アップルパイ工房の一番最初のプレオープンから一年経ちました。
この一年、ずっと、このお店がみなさんに与えられることはなんだろう?と考えてきました。
もちろんお菓子のお店なので、美味しいお菓子を通してワクワクや幸せをお届けしたいというのは大前提なのです。
でも、この場所で、わたしたちはりんご農家なので、りんご農家として何ができるんだろうか?って。
まだしっかりとしたこたえは出てないのですがぼんやりとでてきたキーワードがあって。それが
『りんご畑のある街』
です。わたしたちよこや農園のある地区は、りんごの産地ではありますが、そこまで大きくはありません。
それこそ多分地元の方も知らない人も多いと思います。
傾斜が多く、細かい畑が多く、平地の産地に比べると傾斜地の草刈りがものすごい多いです。危なくて作業車が使えず脚立のみで作業している園もあります。近隣には誰もやる人がいなくて耕作放棄地になっている畑もちょこちょこあります。
粘土質の土はりんごの木が弱りやすく、りんごをたくさんつけることもできないので収量も少なめです。
さらに近年は温暖化で、りんごの木にとっても働くスタッフにとっても夏はとても厳しくなってしまいました。
近年夏りんごは本当にうまくつくれなくなってきています。
このまま温暖化が進み、農家の高齢化も進んだら産地自体が維持できるのだろうか?と心配しています。
りんご栽培の歴史は意外と浅くて、わたしの曽祖父の時代に始まりその前は養蚕だったと聞いてるので、時代とともに変わっていっても全然おかしくないなって💦
でも今は少なくても、りんごを待ってくれてるお客さんがたくさんいます。おいしいって言ってくださる方もたくさんいて。
市街地から近いので地元の方が新鮮なりんごをすぐ買いに来れますし、松本や安曇野観光の方もすごく来やすい立地かなと思ってます。
わたしにとっては普通すぎるけど、『りんご畑のある街』ってすごく素敵なんじゃないかと思ったんですよね。
それに気づいたのは、宿に来たシンガポールのゲストの方が
「シンガポールはお金とつくられた観光地ははあるけど自然や畑は全然ない。日本の方が全然いい。」
って言っていたのを聞いたからです。(そしてりんご畑にものすごく感動されていました。)その時に、あ、農業が身近にある環境って豊かなことなんだなって。
ちなみにオーストラリアは規模が大きすぎて市街地からも離れすぎてて“産地直売所”の概念がないらしいです笑。
それに比べれば、ここなんて、ほんとすぐだもんね。
50年後もこの地でりんごをつくれているかはわからないけど、少なくても今はおいしいりんごがあって、市街地からすぐで、みんなが来やすい『お菓子のお店』もできたのです。
この街に住んでる人には、アルプスの山々や松本城や上高地やたくさんある魅力的な個人店なんかと一緒にここには『りんごもある』って(お店や直売所や畑を通じて)思い出してもらえるといいなって思ったんですよね。
この街に来た人には、そんな街にいったなって思い出になればいいし、なんなら好きな場所が一つ増えたなって思って帰ってもらいたいなって。
3枚目のりんごの段ボールは、『りんご畑からトリさんがりんごを一個とって、松本の街を通ってあなたへ🕊️』というイメージでつくったんだけど(裏側の絵はうちのりんご畑から見える美ヶ原方面の山々の絵になっている)、
これも、わたしはなんとなく、街のそばにあるりんご園をイメージしてたんですよね。オーストラリアみたいにこっちは全部農地、こっちは市街地で家と公園だけ。とかじゃなくてね。
暮らしのすぐそばにりんごがある。こうやってかくと、けっこう素敵に思える??
だから、もうちょっと畑も体験してもらえるようなサービスがあるといいのかな?って思ったり。
うまくまとまらないのですが、こないだスタッフにこうゆう話をしたら、全然初めて聞きましたって言われて、確かにこうゆう発信は今までしてなかったなって思って今回書いてみました。
長文を最後までお読みいただきありがとうございました🙇♀️