まちだ小動物クリニカルカンファレンス

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総則
1.本会はまちだ小動物?

2020年2月16日(日)〜犬の上部呼吸器疾患の治療セミナー 末松正弘先生〜 ご参加お待ちしています!
29/12/2019

2020年2月16日(日)〜犬の上部呼吸器疾患の治療セミナー 末松正弘先生〜 ご参加お待ちしています!

石田先生による犬のリンパ腫セミナーです。ご参加お待ちしております。
17/11/2019

石田先生による犬のリンパ腫セミナーです。ご参加お待ちしております。

9月22日 歯科セミナーのご案内です。ベーシックな抜歯関連のブラッシュアップ with 猫の口内炎について江口先生に講義していただきます。まだ、席はございますので、この機会にご参加ください。
17/09/2019

9月22日 歯科セミナーのご案内です。ベーシックな抜歯関連のブラッシュアップ with 猫の口内炎について江口先生に講義していただきます。まだ、席はございますので、この機会にご参加ください。

イブニングセミナーのお知らせ メールでお申込みください。😃
19/06/2019

イブニングセミナーのお知らせ メールでお申込みください。😃

セミナー参加、受け付け開始しました。
02/06/2019

セミナー参加、受け付け開始しました。

11/04/2019

小笠原先生20190404

1、非再生性貧血のビション 10歳齢 オス(前回のセミナーの経過報告) 骨髄生検で後赤芽球までしかなく、多染性赤血球がほぼなし プレだけ始めて第9病日でミコフェノール18.3mg/kgを追加 その3日後に網状赤血球増加 ・コメント 球状赤血球が出ると典型的なドットプロットでは赤血球が下に伸びるようにプロットが出てくる 球状赤血球は厚めのカウンティングエリアで評価する 不完全球状赤血球:片方がボールの形 IMHAで出てくる 球状赤血球とカウントして良い 金平糖赤血球:アーチファクト IMHAの際、金銭的余裕があるのであれば抗血栓療法を加えたい
↓抗血栓療法
未分化ヘパリン
Unfractionated heparin iv 100U/kg bolus 900U/kg/24h sc 150-300U/kg q6h
Xa inhibitor (リバーロキサバン イグザレルド) 心筋症でも 1-2mg/kg sid po
LMW heparins (ダルテパ 150-175U/kg q8h sc)
クロピドクレル
2、脾臓のびまん性結節を有するビーグル 11 去勢オス 脾臓びまん性病変:最大のもで1.0×0.6cm 他ポコポコとびまん性に
・コメント
リンパ腫・過形成・正常脾の細胞診の特徴は?
正常な脾:血液の混入が多い 髄外造血 過形成:小型のリンパ球メインの混合像(リンパ球の大きさは好中球と比較する) リンパ腫:何枚も標本を作って、どの標本も大型であればリンパ腫 活性化した濾胞では大型リンパ球が増えているので 一枚だけ大型ポピュレーションが出ていて もリンパ腫と判断しきれない。脾臓は過形成が多い。マージナルリンパ球の特徴は中型。 細胞診の方法、FNA?FNB?
血液成分が豊富な組織ではFNAよりFNBの方が良い。 血液塗抹以外はのせて広げる方法で塗抹を作る。細胞診塗抹作成のコツは優しく、細胞が広がっ て放射状の模様が出るタイミングで広げる。推しガラス法で塗抹を作成するのは血液だけ。 脾臓の結節に対する対応は? 人だと脾摘で造血系の感染症に罹患しやすくなるなどの免疫力の低下が懸念されることもある。 過形成から血管肉腫に移行する可能性もあるので可能な限り摘出も。過形成だと思っていて痛い 思いをしたことが多いので積極的に脾摘をするという意見も。
クローナリティの使い所は? 基本的にクローナリティはリンパ腫と確定ついた際にTかBを分類するためにするもの。 過形成の反応性でもクロナリィ出てくる
3、右腎の形態異常のポメラニアン 血尿、排尿回数正常、血液生化学検査正常、超音波で右腎頭側の不整あり ・コメント
通常正常な腎臓の細胞診ではあまり細胞が取れて来ないことが多い 今回とれた細胞に核の大小不同なし、炎症もない、上皮細胞集塊あり これ以上の診断はバイオプシーが必要(結構出血するけど押さえていれば大丈夫)

小笠原先生20190404
腎細胞癌であれば細胞が取れてくることが多い 腎臓の移行上皮癌で血尿を呈していた症例の経験あり、かなり激しく播種したので注意 移行上皮癌の可能性があればB-LAF測定しても良いかも
4、眼結膜の腫瘤をみとめた猫 10歳齢 眼が腫れてる、腫瘤の色は黒、外貌写真衝撃的でした、眼摘予定
・コメント
メラノーマとメラノファージ の違い メラノーマ:砂状の細胞質全体にひろがる黒色顆粒を有する
メラノファージ :黒色顆粒の大きさにバラツキがある。ただ、色素沈着を起こす病態があるとき にメラノファージが出現し、メラノファージだけ単独で出てくることはない 毛基質細胞:メラニンを有する。そのメラニン顆粒は核の反対の細胞質内に集まっている
5、肝臓のびまん性結節のみられるジャックラッセル 5歳 去勢オス 可視粘膜黄疸、肝臓のびまん性多発性結節 ・コメント(肝臓生検のスタンプ標本) 典型的な肝細胞は大きな細胞質と中心核 胆管がんかな?黄疸も出てるので?組織病理検査の結果待ち
6、両副腎腫瘤および腹膜炎の犬 9歳 期外収縮発生後、死亡。期外収縮はプロプラノロールで安定したが。。。 ・コメント
神経内分泌系の細胞は異形成みられにくく、裸核になりやすい 期外収縮の要因はクッシング?褐色細胞腫? 頻脈だったので褐色細胞腫? 人では両側であれば褐色細胞腫の方が多い? 機能性か非機能性か。 副腎腫瘍の機能性褐色細胞腫は助けられない 血中のカテコラミンの分画を見た方が良い
7、症例問題
・赤血球評価
貧血は1程度2分類3再生の有無で評価する。
本症例は軽度の非再生正球性正色素性貧血。
今回は慢性炎症や慢性疾患による貧血が疑われる。 連銭形成は高グロブリン血症、脱水、炎症、腫瘍などの粘稠性の増加で出てくる。猫は正常でも 出てくる。
・白血球評価 SegよりBandの方が多い変性性左方移動。好中球の好塩基性・空胞変性は中毒性変化で好中球の 左方移動と同じ要因で出現するが特にエンドトキシンに関連することが多い。
・腎機能に関して
腎機能の低下:高窒素血症の評価は腎前性・腎性・腎後性で考察する。 脱水している状況(濃縮尿が出る状況)で不完全濃縮尿(1.020)がでているので、腎臓は十分に機能 できていない。
子宮蓄膿症→エンドトキシン血症→PU/PD、脱水→腎機能低下

獣医師 今中奈美先生 まとめ

30/01/2019
小笠原ゼミ 症例検討会① 喉頭部の腫瘤の高齢猫の1例16歳 ロシアンブルー 鳴き声がかすれる吸気性喘鳴 呼吸数32回 肺音高調連続音 カフテスト陽性内視鏡検査にて喉頭麻痺・虚脱を確認→後天性?喉頭腫瘍?甲状腺腫瘍?鑑別疾患リスト:扁平上皮癌...
17/01/2019

小笠原ゼミ 症例検討会

① 喉頭部の腫瘤の高齢猫の1例
16歳 ロシアンブルー 鳴き声がかすれる
吸気性喘鳴 呼吸数32回 肺音高調連続音 カフテスト陽性
内視鏡検査にて喉頭麻痺・虚脱を確認→後天性?喉頭腫瘍?甲状腺腫瘍?
鑑別疾患リスト:扁平上皮癌 リンパ腫 骨肉腫 軟骨肉腫
・コメント
腫瘤の細胞診にて、集塊で取れている細胞があり、壊死あり。悪性上皮系腫瘍。
上皮系細胞は核の周りに空胞をもち、扁平上皮へ分化しつつあると考えられる。
扁桃から甲状腺へ転移して転移巣の方が大きくなることもあるので扁桃も要確認(今回は扁桃の腫脹なし)。

②口腔内リンパ腫の猫の1例
1年半前に腎リンパ腫により左腎が7.4×6.0cmに腫大しCOPにより寛解していたが、口腔内に腫瘤を認めた。(オンコビン0.025mg/kg, pre 3mg/kg, エンドキサン50mgを1日開けて2回に分けて)。FNB細胞診でリンパ腫と確信がなく、病理組織検査の為の腫瘤切除をおこなった。
・コメント
FNBで取れて来ているリンパ球は好中球より大きな核を有しており、幼若リンパ球でありリンパ腫と判断すべし。
再発か新たな原発かは過去の腎リンパ腫の細胞診と比較すべし。
腎リンパ腫は脳転移しやすい
アドリアやLアス加えるかは状況次第。

③(経過報告)組織球増殖性疾患と診断された舌および指の腫瘤の猫の1例
組織球のマーカーIBA-1、CD204、CD18の免疫染色結果は陰性であり、組織球増殖性疾患ではなく軟部組織肉腫であると判断した。

④低ナトリウムによる脳神経障害のチワワ
・低ナトリウム性神経障害の概要
高Na血症→脳細胞内脱水、脳出血
低Na血症→脳浮腫
低容積性→(全身状態)CRT延長、ツルゴーツ→(治療)Na補給水分補給
高容積性→(全身状態)浮腫、鬱血→(治療)水分制限 
等容積性→(全身状態)なにもない
Naを2mEq/L/Hr で補正  今回は乳酸リンゲル 1ml/kg/hrが良さそうだった

(身体検査所見)呼吸促迫 全身チック 混乱 右半身不随
(シグナルメント)前日に突然飲水過多があった
ベースラインコルチゾール正常→アジゾン否定
鑑別診断:SIADH 、多飲症、てんか

ん、簡単に一過性多飲で水中毒になりうる
一過性に原因不明の腎性尿崩症による低Naもある 水制限試験のタイミング難しい

腎前性高窒素血症をがあれば脱水による低容積性と判断できる
SIADHを動物で診断することは難しく、除外診断。
ファンコーニ症候群 重炭酸が排泄される
尿中のNaとCreはどうやって測定するの?→モノリスの研究用測定で尿中のCreは測れる

・腎臓での尿生成
①糸球体、②近位尿細管、③ループ、④遠位尿細管、⑤集合管

②近位尿最近で多くのH2CO3とGluの再吸収がおこなわれる
③ループ曲では浸透圧性の水の再吸収がおこなわれる
 腎臓の浸透圧の調節をしているのはNaとBUN(腎臓髄質のあらいだし)
 BUNが低下する(肝不全)と髄質の洗い出しをする為の浸透圧の維持が出来なくなりpu/pdに
 エチレングリコール、マンニトールは浸透圧を上昇させる(血漿浸透圧の計算とずれる)

⑤集合管は体内Naバランスを保つためにアルドステロンによる調節を受ける
 アジソンではアルドステロン低下により尿細管でのNa排泄が増加しNaによる浸透圧調節ができなくなりpu/pd
 腎性尿崩症はアクアポリン2(バソプレッシンレセプター)の異常によりバソプレッシンに反応できなくなっている状態
 エンドドキシン(pyo)や高Ca血症でもアクアポリン2の異常がおこりpu/pdとなる

・検査データディスカッション
12/6
20%以下は犬も猫も重度の貧血とし、貧血の鑑別診断に骨髄疾患を加えて考えなければならない
今回は大球性低色素性貧血。
大球性低色素性:再生性貧血、 
小球性低色素性:鉄欠乏、門脈体循環シャント(鉄の代謝の問題、膜の異常)、慢性炎症
慢性炎症では機能性鉄欠乏(鉄の利用が落ちている、貯蔵鉄はある)MCVから先に下がってくる
MCVが低い犬種:秋田、しば、土佐、紀州
MCVが高い犬種:プードル
コバラミン欠乏で貧血になることはない?
貧血では、1貧血の程度、2MCVとMCHCで貧血の分類、3再生像の有無を確認する
今回は重度の貧血、大球性低色素性、再生性、球状赤血球:IMHAに関連した貧血

1/10
WBCの考察
今回の症例はリンパ球と好酸球の減少、好中球と単球の増加からストレスパターンを示し、好中球の再生性左方移動がみられる

好中球の左方移動には2種類ある(再生性左方移動と変性左方移動)
(ストレスパターンで左方移動が起こることはない)
変性性左方移動と再生性左方移動の違いは分葉核好中球とBandの量を比較する 
分葉核好中球の方が多いと再生性左方移動、Bandの方が多いと変性性左方移動
好中球の中毒性変化とは、好中球の欠陥品が出て来ていること(デーレ小体、細胞質の好塩基性) 
猫は先に中毒性変化が出て来やすい
犬は先に左方移動の方が出やすい
エンドトキシンで中毒性変化が出やすい(非感染性でもでてくるけど)
好中球の左方移動は炎症を示唆しており、変性性左方移動があれば敗血症に陥っている可能性大
すべての敗血症が変性性左方移動を起こしている訳ではない

ストレスパターンの原因はステロイド投与と貧血
この症例の炎症はどこから?→IMHAから。自己免疫疾患は自己を排除しようと炎症が起きる。

血小板の考察
血小板の減少は免疫介在性の破壊(エバンス症候群)と、DICによる消費が考えられる。
臨床的に血小板数が88000だけで出血傾向を示さないので、出血傾向があるのであれば今回の血小板のDICによるものかもしれない。
今回の症例はすでにコルチコステロイドが投与されているので一概には言えないが免疫介在性血小板減少症であればもっと少なくなるはず。

電解質の考察
すべて正常範囲内ではあるが、Naが正常範囲の下限ギリギリであるのに対してClが正常範囲の上限の数値を示している。通常、NaとClは連動して変化するので NaとClのバランスが崩れていると判断でき、代謝性アシドーシスに陥っていると考えられる。
電解質の見方
NaとClのバランスに注目。NaとClは一緒に変動する。
Naの方がたくさん下がっている:代謝性アシドーシス?
HCO喪失性代謝性アシドーシス:高クロール 腎臓性 嘔吐 下痢
ガス測定がなくても NaとClのバランスで予測できる

腎パネ正常で等張尿である場合:この症例はグルココルチコイドによる多飲多尿かもしれない。水和状態で腎機能を推測し、必要であればSDMAを測定しても

ALT、ALP の上昇→肝細胞障害 この症例は貧血による低酸素性の肝障害、ステロイド性肝酵素上昇、胆汁鬱滞からの肝障害が考えられる
BiLの上昇 肝臓性 肝臓前性:溶血性黄疸(肝前性)だけでTBiL値が3を超えることはない
今回の症例は胆汁鬱滞や胆管障害も疑われる

次回もご参加お待ちしております!

12月6日に行われた小笠原ラウンドゼミの内容の一部です。大変有意義なディスカッションになりました!①口腔内腫瘤のニミチュアダックスの1例12y 避妊雌3ヵ月前に左下顎臼歯を抜歯した後の抜歯窩付近に腫瘤形成 そこのFNB鑑別診断として上皮性悪...
10/12/2018

12月6日に行われた小笠原ラウンドゼミの内容の一部です。大変有意義なディスカッションになりました!

①口腔内腫瘤のニミチュアダックスの1例
12y 避妊雌
3ヵ月前に左下顎臼歯を抜歯した後の抜歯窩付近に腫瘤形成 そこのFNB
鑑別診断として上皮性悪性腫瘍であれば扁平上皮癌、非上皮性であれば悪性黒色腫?
非腫瘍性としては炎症性肉芽腫を考えています。
抜歯した際にはポロっと取れたが、その後出血が止まらず翌日に再麻酔してスポンゼルを埋め込んでPDSで縫合している。X線で明らかな骨融解像なし。
・コメント
取れてきている細胞集塊は上皮様、輪郭のないモヤモヤの細胞質の輪郭が見えないものは壊死組織。
核の大小不同があるので悪性腫瘍の可能性あり、炎症も伴っている。
典型的な扁平上皮癌であればもっと青く今回はそこまで青くないが、細胞の集まり方は上皮の集まり方なので扁平上皮癌などの上皮性の腫瘤が疑わしい。
無顆粒性メラノーマであれば顆粒がなくてもクロマチンが微細で核小体が明瞭な傾向で今回はそのような様子はない。
肉芽腫であればそんなに壊死しないし、もっとマクロファージが出ても良い。
上皮がごそっと取れているので肉芽腫ではないく、やはり上皮の細胞集塊。
歯源性の上皮系腫瘍も鑑別にはあがる。

②胸腔内腫瘤と腹腔内腫瘤の若齢猫の1例
1y3m ベンガル 
夜から開口呼吸、ふらつき、虚脱で夜間救急を受診。
もっと小さい時に近医で心拡大指摘されている。ウイルス陰性。
夜間では心拡大あり、心囊水あり、胸水なし、酸素化のみの投薬なしで状態安定、心電図正常と評価。
翌日当院へ受診た。一般状態は良好。エコーで心尾側にMass陰影を確認し、腹腔内腫瘤も確認。
腹腔内腫瘤6cm(腸壁に張り付く)、腎臓にもMass、
CT:心臓のMassは縦隔の外から?リンパ節の腫大なし、腹腔内腫瘤の発生源はわからず 心囊水なし
多発性腫瘤病変
今回の細胞診は胸腔のMassと腹腔内腫瘤。
腹腔も胸腔もリンパ節は腫れていないが採取されてきたものはリンパ球主体・・・?
呼吸不全が酸素化のみで劇的に改善した理由は?腫瘍性の心囊水が1日でここまで抜けるの?
腹腔の腫瘤があもりにも大きいので外科的に切除するのは?
・コメント
化膿性肉芽腫性炎症であればFIP、モノクローナルな増殖であれば腫瘍。
細胞診結果は肉芽腫は否定的、リンパ腫が疑わしい。
リンパ球の特徴は、青い細胞質、核周明庭、今回のリンパ球は中型〜大型のリンパ球。
推しガラスでは引き終わりに腫瘍細胞が集まりやすい。
末梢血中にも細胞診で観察されたものと同様のリンパ球が観察されるのでリンパ腫が白血化している。
細胞診診断結果:低分化型リンパ腫
心囊水があれば心電図の電位が低くなるはず。。。
若齢で出てくる腎芽腫といものも鑑別にあがる。
腎臓にもMassがあって、他のリンパ節がほとんど腫れてないので典型定期なリンパ腫とは違う。
クローナリティは炎症性でも出る(反応性のT細胞のクローナリティの増殖が起こる)。
つまり、リンパ腫かどうか分からない段階でクローナリティが陽性になってもリンパ腫とは言えない。
③重度貧血の猫の1例
11ヵ月 ノルウェージャン 去勢
体温40.1度 口腔粘膜蒼白 元気食欲あり ウイルス陰性
HCT11% 非再生性貧血 リンパ球5504 尿 潜血3(血色素尿) 脾腫肝臓やや腫大
質問事項:ピルビンキナーゼ欠損症?家族性溶血性貧血?非再生性なので骨髄刺す?
・コメント
貧血と合わせて発熱の原因も考えなきゃね。
HCTが重度に低いにも関わらず元気食欲があるので貧血はゆっくり進んでいると考えられる。
感染症に関連した貧血であれば発熱はあるけど、再生像が出てないのはつじつまが合わない・・・
肝細胞障害が出てないので低酸素による障害が出てないと考えられる。
一般状態が良いので病態の把握のために無処置で数日後に再生像が出てこないか確認するのもひとつ。
ピルビン酸欠損やホスホ欠損であれば、ある程度は再生のある貧血。
骨髄線維症の発生には低酸素・炎症が長く続くことが関連していることが多い。
楕円形赤血球や涙滴赤血球が出ていると骨髄の線維化を示唆していることも。
線維化の多くは末梢血の赤血球減少から起こってくる(白血球は線維化の間をすり抜けて出てこれる)。
出てくる頻度の高いものから鑑別診断をあげましょう。
血液塗抹で見えなくてもマイコプラズマは否定できない。疑わしい場合はPCRを。
血管内溶血:補体がからむIMHA、バベシア、たまねぎ、血管が引きちぎられる病態、ピルビン酸欠損症
血管外溶血:マイコプラズマ、IMHA
骨髄生検は輸血して貧血をある程度改善させてから行うことをお勧めします。
MDS(骨髄異形成症候群)の基本は汎血球減少で白血球の現象がメイン、あと後発年齢は高齢。
脾腫は破壊亢進?髄外造血?マクロファージが血球を貪食しているか?
凝集?連銭形成?あり
ゴースト赤血球の出現:血管内溶血のサイン、ハインツ小体が関連していると一部ポコっと見える
猫の球状赤血球は評価難しい。
マイコプラウズマ感染症の半数はIMHAを起こしているが、その場合は血管外溶血が主。
輸血は低酸素に耐えられない場合は輸血。症状と必要な処置を考慮して。
数日後に再生像が出なければ骨髄穿刺。ウイルスベクター媒介パネルPCR、クームス、
ガンマガードはマクロファージの貪食を止める作用がある:脾臓での血管外溶血を止める
免疫介在性関節炎では発熱するけどIMHAでは発熱はあまりみられない?
猫ではほとんど原発性IMHAはない。
バベシアやマイコプラズマでは脾摘は禁忌。
アメリカの輸血犬はバベシアを否定するために脾摘をする、脾摘すると血小板が増えて一石二鳥。

④免疫介在性血小板減少症のパピヨンの1例
11y パピヨン 去勢
非定型アジソンと診断された1ヵ月後くらいに血小板減少症を発症。
アジソンと血小板減少症の関連は?
人血清アルブミン使用で免疫異常が引き起こされる可能性ある?
・コメント
人のアルブミンでアレルギー反応があったという論文はあるが、かなり珍しい。
血液塗抹で血小板がないことと共に巨核球の出現を確認しましょう。
末梢血に大型の血小板が出てきてるかどうか観察して血小板の再生像を確認しましょう。
大型血小板:赤血球と同等からより大きいもの。
ビンクリスチン:巨核球の細胞質がちぎれやすくなる作用で血小板の放出の増加を促す。大型の血小板がでてるタイプの血小板減少症で適応。抗がん剤のときよりかなり少ない量で入れる。
骨髄穿刺の意義:巨核球がないタイプが10%程度ある。腫瘍の骨髄抑制で血小板が出てない可能性も。
骨髄に巨核球がないタイプは典型的なものよりステロイドが効きにくい。
ステロイドが効かないITPは他の免疫抑制剤も効きにくい傾向。
ガンマガードはどの段階で?人ではすぐ入れる。飼い主が許すのであればもう入れてもよい。
消化器から出血があるITPは予後が悪い傾向。
ITPで脳内眼内出血起こりうる。
難治性のIMTはかなり手強いけど、初期の段階で難治性を判断する目安はなく、治療してみないと分からない、プレを切ると血小板が下がることもある。
プレの使い方は免疫抑制量2mgの最低でも3-4週間、その後抗炎症1mg容量で3ヵ月、その後徐々に
すぐにセカンドを効かせたい場合はミコフェノールを選択する

⑤オールハートARCの放射線の業績報告
オルソボルテージ国内では未承認の医療機器
麻酔料込みで1照射4万円〜
口腔内鼻腔内、特にメラノーマに著効例あり

⑥BALをおこなった猫の1例
BALでわかることは猫の好酸球性の喘息か好中球が細菌を貪食している細菌感染症。
正常の回収液の性状は気管上皮、マクロファージが主体で有核細胞数は1500-3000/μL。
通常では好中球はあまり出てこない。
好中球の核の変性を確認することで、ある程度細菌感染を予測できる。変性があれば細菌を示唆。
今回は好中球の変性はほとんどないが好中球の量は多い。
細胞診診断:化膿性炎症(炎症の原因は不明)

・検査データディスカッション
20%以下は犬も猫も重度の貧血とし、貧血の鑑別診断に骨髄疾患を加えて考えなければならない
今回は大球性低色素性貧血。
大球性低色素性:再生性貧血、 
小球性低色素性:鉄欠乏、門脈体循環シャント(鉄の代謝の問題、膜の異常)、慢性炎症
慢性炎症では機能性鉄欠乏(鉄の利用が落ちている、貯蔵鉄はある)MCVから先に下がってくる
MCVが低い犬種:秋田、しば、土佐、紀州
MCVが高い犬種:プードル
貧血では、1貧血の程度、2MCVとMCHCで貧血の分類、3再生像の有無を確認する
今回は重度の貧血、大球性低色素性、再生性

次回は2019年1月10日(木曜日)20:30〜
鶴川アカデメイアビル 4Fです。
ご参加お待ちしております。

2018年12月16日 石田先生による猫のリンパ腫のアップデートセミナー開催 参加申し込みはメールでお願いいたします。主催:まちだ小動物クリニカルカンファレンス
18/10/2018

2018年12月16日 石田先生による猫のリンパ腫のアップデートセミナー開催 参加申し込みはメールでお願いいたします。主催:まちだ小動物クリニカルカンファレンス

13/09/2018

本日、小笠原先生による症例検討ラウンドが開催されました。

オールハート動物リファーラルセンターの稲葉先生より特発性巨大食道症に続発した胃食道重責の犬の1例の報告がありました。脾臓の収縮による一時的な網状赤血球の放出について、ご指摘をいただきました。また甲状腺機能低下症と巨大食道症との関連性についてディスカッションしました。

高ケ坂動物病院の高藤先生より、著しくWBCの上昇した症例の末梢血の細胞診ポイントについて検討しました。
慢性リンパ性白血病と急性のリンパ性白血病との臨床像と鑑別などを学びました。また、クロナリティ検査への意義など確認しました。また、パッドに形成されたMCTのコッカースパニエルに対する治療方法について検討しました。高梨先生よりステージングの大切さについてコメントをいただきました。

のづた動物病院の中村先生より、免役抑制剤治療中に肝臓に腫瘤が認められた症例の紹介がありました。NRIMHAで非常に苦慮されている症例で、肝生検を行い、その所見について話し合いました。また、小笠原先生より、ACVIMの最新のIMHAの見解を報告していただきました。免疫抑制剤をどこまで続けるのか?また、診断基準について最新の情報を共有しました。治療プロトコールについても最新の情報をお示しいただきました。

同じく、のづた動物病院の寺前先生より健康診断で見つかったコーギーの孤立性の組織球性肉腫に対し肺葉切除を実施し、良好な予後が得られているが、胃と肝臓に異なる腫瘍が発現し切除を実施した稀なケースを発表していただきました。健康診断の重要性について共有できました。抗がん剤についても話し合いました。
聖マリアンヌ緑山動物病院の羽太先生より、腹腔内腫瘤が会陰部まで波及した症例について提示していただきました。肉腫の細胞と癌腫の腹水中に出現について小笠原先生よりコメントをいただきました。DIC,マクロファージ系の腫瘍の存在についてご指摘を頂き臨床検査の重要性を学びました。

はが動物病院の芳賀先生より、甲状腺機能亢進症の治療中の猫の血液塗抹中のヘモプラズマの出現について血液塗抹を参加者で確認しました。PCR検査の有効性もご指摘いただきました。状況によりメルカゾールによる影響だけではない可能性もあるため骨髄検査を行うことも検討する事になりました。

高ケ坂動物病院の勤務医の先生より
ミニチュアダックスの下顎のドーム状の腫瘤の細胞診を共有しました。ダックスは高齢であっても皮膚組織球腫の可能性がある。また肉眼所見も非常に重要であること。復数核、偏在核、形質細胞との鑑別のポイントについて話し合いました。この症例は全身をくまなくスクリーニングすることになりました。

たかなし動物病院の高梨先生より
背部腫瘤の細胞診の提示があり、参加者で共有しました。

オールハートARCの後藤先生とうぇる動物病院の水上先生より、猫の心臓腫瘍について症例提示があり、心嚢水のFNAについて小笠原先生よりアドバイスをいただきました。また、このような症例で心膜切除をする意義について参加者でディスカッションしました。
また、胸水や腹水を定期的に抜去することによる電解質異常について気をつけるように小笠原先生よりご指摘をいただきました。特に低Naについて気をつけるように。

依頼書、画像所見、肉眼所見、臨床像と病理像が異なる際は臨床医と病理医で常にコンタクトを取ることが望ましい、Biopsyできていない部分、追加のサンプルを取ることについて躊躇してはならないとご指摘をいただきました。

オールハートARCの池田先生より、下顎吻側腫瘤と胃がんの併発例の報告がありました。エプーリスと線維肉腫が連続して存在しており、Biopsyを取る部位について再度確認をしました。

伊東動物愛護病院の今中先生より、14歳ダックスの頸部腫瘤について提示があり軟部組織肉腫との鑑別について話し合いました。

本日も多数の参加者により、”Give and Take”と”Good Question"のポリシーの元非常に素晴らしいディスカッションとなりました。ありがとうございました!

次回のまちだ小動物クリニカルカンファレンスは
10月11日:木曜日、11月15日:木曜日、12月6日:木曜日

町田市大蔵町56 アカデメイアビル4F 20:30〜です。
獣医師のご参加お待ちしております。

13/09/2018

住所

中町3−13− 11
Machida, Tokyo
1940021

ウェブサイト

アラート

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