04/03/2026
肝細胞癌疑いの14歳7ヶ月のチワワに対してInterventional Radiology(IVR)を適応した症例を報告します。
IVRとは、カテーテルを用いて病変の栄養動脈を塞栓物質で閉塞し、腫瘍の壊死を目的とする低侵襲な血管内治療です。具体的には足の付け根(鼠径部)の血管からカテーテルを挿入し、画像で見ながら病変の近くの血管まで進め、塞栓物質(コイルや液体薬剤)を詰めて血流を遮断します。
開胸や開腹をせずに治療できることから、体への負担が少なく、多くのわんちゃんやねこちゃんにとって優しい選択肢となります。
本症例の超音波検査にでは、肝臓に3cm×4㎝×2㎝ほどの腫瘤病変を認めました。本症例の細胞診検査では、軽度の細胞配列の異常伴う比較的高分化な肝細胞が採取されており、大型腫瘤として確認されていることを考慮すると、肝細胞癌が筆頭鑑別疾患として考えました。手術後は身体への負担が少ないことから、状態は安定しており翌日には元気な状態で退院しました。
肝臓腫瘤すべてが手術適応となるわけではなく、IVRよりも腹腔鏡・開腹術の方が良いこともあります。IVRに興味がある方はは当院までお気軽にご相談ください!
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