24/08/2024
当院は、石川県から依頼を受けて、傷ついた野生鳥獣の診察も行っています。
その為担当である金沢市内で保護された野鳥がやってくるのですが、
この時期、巣立ち雛の依頼がとても多いので、以下、ご一読いただければと思います。
野鳥の場合、非常に幼く見える段階で「巣立ち」を迎え、巣から出た後で親から餌をもらいながら飛ぶ練習をするものが非常に多く、
それを拾ってきてしまう方が今年も多くみられます。
(巣立ってすぐは親のように上手に飛ぶことはできません。じっと座っていたり、ぴょんぴょん歩いていたりすることが多いです。その為怪我をしていると勘違いして持ち込まれることが多いので困っています)
よくある例をご紹介します。
例①「親が鳴いていて、そこにいるのは判るが、降りてきてえさを与えようとしないから保護した」
人間の姿が見えたら絶対に降りてきません。
親がいる場合は、たとえ雛であっても無視して、絶対に拾わないでください。
例②「ケガをしている感じではないが、ヒナだろう鳥があまり動かない。カラスか猫にやられるかもしれないからかわいそうだから拾った」
この場合は
「カラスや猫同等に、彼らは人間を怖いと思っている」
ことを忘れないでください。
野鳥のヒナは育てるのは非常に難しく、
それなりの大きさであっても、拾われたことで餌を食べなくなりそのまま死んでしまうことがほとんどです。
敵から逃げることも勉強しないと身に付きませんし、
もしほかの生き物に食べられてしまったとしても、それは食べた動物の命となります。
拾われたことで亡くなってしまった場合、誰かの命になることは絶対にありません。
保護するか否か「迷っている」ときは保護をしないことをお勧めします。
どうしても保護したいと思った時は、保護する「前」にまず、動物病院にご相談ください。
(まだ羽毛が生えそろっていない雛や怪我をしている場合は、確実に親が育てることができない場合のみお引き取りさせていただき、当院で育てて野生に返すか、もしくは動物園に移送しています)
追記:
「とりもち」関連の野鳥が時々持ち込まれます。
「とりもち」で捕まえられた鳥は保護時に生きていたとしても亡くなってしまいます。
「とりもち」の利用は法律で禁じられています。たとえ鳥を保護する名目であれ絶対につかわないでください。
利用しているのを発見された場合は警察等へ通報をお願いします。
(金沢市の動物病院 おおたにペットクリニック)
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