
11/06/2025
暑い寒いを繰り返しながら、梅雨入りしてしまいました。
湿度が高くジメジメした気候によって、わんちゃん、ねこちゃんの健康状態にもトラブルが起きやすい時期になります。
【消化器疾患】
この時期は、吐きやお腹を壊したりで来院する子が多い印象です。
雷が怖くて怯えたり、雨でなかなか散歩をできなかったりなどのストレスや、腐敗した餌や落ちているものを食べて嘔吐や下痢を起こしたり、また気温差など原因は様々です。
この時期はドライフードも痛みやすいので、湿度の少ない涼しい場所に保管したり、冷蔵庫で保管したりすることも必要でしょう。
もし嘔吐が起きた場合は、とにかくお水も食事も与えず絶食状態にしてもらい、すぐに来院するのが良いでしょう。
下痢の場合は、どんな便なのか?
水のようにゆるいのか、臭いが強いのか、血液が混じっているのか、など観察をし、全体像の写真をとりつつ、持参できる状態であれば、親指の頭程度の便を持参すると、便の検査をすることができます。ビニール袋や密閉できる保存袋など、臭いが漏れないものに入れて持ってきてください。
【外耳炎】
空気中に浮遊する一般に「カビ」として知られる真菌や細菌、ダニなどによる感染で、外耳に炎症を起こします。
菌が繁殖しやすく、ダニなどが活発になるこの時期は要注意です。
炎症を起こすと、耳垢がたまり、かゆみが出て赤く腫れるので、不快感があり、後ろ足で掻くようになります。
また悪臭を放ち、化膿している場合もあります。
そのまま放っておくと、耳が腫れ、耳道がせまくなり、触られるのを嫌がることがあります。なるべく早めに受診した方が、治療期間も短く済みます。
【皮膚炎】
湿度によって皮膚の状態がベタベタしたり、フケが多くなったりします。この時期は、こまめなシャンプーが良いとされていますが、シャンプー後にしっかりと乾かさないと細菌繁殖しやすく、皮膚が赤くなったり、ただれたりします。痒みが強いと脱毛も起こります。
また、シャンプー前には抜け毛や汚れを取り除くためにブラッシングも必要になります。
アレルギーなどの関与もありますので、ひどくなる前に来院してください。
上記の病気はあくまでも一例になります。
他の病気にも罹患しますので、よく観察してくださいね。