08/08/2025
超加工食品(ペットフード)を主食にすることの危険性について
ペットフードのように工業的なプロセスを経て作られた食品は、超加工食品に分類されます。
超加工食品は一般的に、砂糖、塩、脂肪、人工的な風味、着色料、乳化剤、保存料などを多く含み、 具体的には、以下のようなものが含まれます。
スナック菓子、菓子パン、総菜パン清涼飲料水、炭酸飲料インスタント食品(カップ麺など)冷凍食品(ピザ、チキンナゲットなど)ケーキ、クッキー、ビスケット、
動物病院で半ば強制される「療法食」を含めた、ドックフード、キャットフードもやはり工場で作られ、保存料などを多く含むのでそうです。
あくまで人での研究ですが、超加工食品の過剰な摂取は、以下のような多岐にわたる健康問題と関連していることが研究で示されています。
肥満と代謝性疾患:
超加工食品は、高カロリーであり、満腹感を感じにくいため、過食につながりやすいとされています。これにより、肥満、2型糖尿病、脂質異常症などのリスクが上昇します。
心血管疾患:
多くの超加工食品に含まれる砂糖、塩分、飽和脂肪酸は、高血圧やコレステロール値の上昇を引き起こし、心臓病や脳卒中のリスクを高めます。がん: 超加工食品の摂取が多いと、全体的ながんのリスク、特に大腸がんや卵巣がん、乳がんなどのリスクが高まるという研究結果が複数報告されています。
精神的健康:
うつ病や不安症などのメンタルヘルス不調との関連も指摘されています。その他の疾患: 喘息などの呼吸器疾患、神経変性疾患、そして全死因死亡リスクの上昇との関連も示されています。
科学的根拠となる主な論文超加工食品のリスクに関する研究は多岐にわたりますが、代表的な論文やレビューをいくつかご紹介します。これらの研究は、大規模なコホート研究やシステマティックレビュー、メタアナリシスといった信頼性の高い手法を用いています。
2024年に医学誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)』に掲載された研究:超加工食品の摂取と32種類の健康障害との関連を調べた大規模なレビューが行われました。この研究は、超加工食品の摂取が肥満、心臓病、がん、うつ病などのリスク上昇と関連していることを包括的に示しています。
論文名: Ultra-processed food exposure and adverse health outcomes: a systematic review and meta-analysis of cohort studies in adults.
全死因死亡リスクに関する研究:
長期間にわたる追跡調査を行った研究では、超加工食品の摂取量が多いほど、全死因による死亡リスクが増加することが示されています。特に加工肉や砂糖・人工甘味料を含む飲料が、このリスクに大きく影響するとされています。
論文名: Ultra-processed food consumption and all-cause mortality: a systematic review and meta-analysis of prospective cohort studies.
がんとの関連に関する研究:
超加工食品の摂取とがんのリスクに関する研究も進められています。フランスで行われた研究では、超加工食品の摂取が多いグループは、全体的ながんのリスクが12%、乳がんのリスクが11%増加することが示されました。
論文名: Consumption of ultra-processed foods and cancer risk: results from NutriNet-Santé prospective cohort.
老化との関連に関する研究:
超加工食品は、生物学的な老化を早める可能性も示唆されています。特定の研究では、超加工食品の摂取量が多い人は、実年齢よりも細胞の状態が「高齢」であることが示されました。
論文名: Ultra-processed foods and risk of telomere shortening: a cross-sectional study.DOI:
あくまで人の食品に関する研究になりますが、
ドックフードやキャットフードは、より添加物の基準が曖昧で緩く、人と違いペットの場合は加工食品を主食にしているため、加工食品を食べる割合ははるかに高くなります。
特に免疫が弱い子は、特にペットフードを嫌がる傾向があります。
ペットフードの「栄養バランス」や謳われている「効能」は様々ありますが、それ以上に加工食品には、人の基準で作られたものでさえ、こういうリスクがあるということを念頭におきながら食事を選んであげるといいと思います。
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