06/06/2015
今回の症例は、イヌ、雑種、10歳、避妊雌です。
患者は二ヶ月に及ぶ長期間にわたり不定期的に、散発性の下痢、軟便を繰り返しています。
一般的な消化器症状に対する対症療法で反応が乏しかったことから、エコー検査を実施しました。
消化管のエコー検査により、十二指腸~空回腸の粘膜層内に多数の点状高エコー性構造物が確認されました。
これらは拡張したリンパ管と判定されます。その他の消化管壁層構造に明らかな異常はなく、腸壁の肥厚もみられませんでした。
このような所見を呈する場合、背景にリンパ管拡張症、IBD、抗生物質反応性腸疾患、食物過敏症、慢性膵炎、慢性胆道系疾患などが潜在する可能性があります。
本症例は、複数腫のフードを入れ替えながら食事管理したところ、某メーカーの新奇タンパク食に対して反応し、消化器症状が消失しました。
以下の画像は、十二支腸粘膜層内の点状高エコー性構造物を示したエコー画像、エコー検査報告書です。
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獣医師 名輪 裕生
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